Model9
次世代のメインフレームデータ管理プラットフォーム
Model9はLinuxで稼働し、z/OSのバックアップ/リストア、災害対策を行うソフトウェアです。稼働にあたってはJCLを必要とせず、GUIでの簡単な操作で行えます。
オープン系のサーバー管理者(メインフレーム未経験者)でも、操作できます。

主な機能
- ディスクボリューム、データセットをDFSMSdssフォーマットで、サーバー接続のストレージ/クラウドストレージに保管
- OSのデータセット管理機能と連携して、データセットバックアップ/ボリュームフルダンプ/データセットアーカイブ処理を実行
- 災害対策としてリストアイメージの作成が可能。
- Model9 Cloud Data Gateway for z/OS (オプション)利用時には、Db2イメージコピーをjasonまたはcsv形式にてクラウド上へ転送可能
- zIIPを実装している場合は、処理負荷をzIIPへオフロード可能
- バックアップデータの圧縮機能を利用可能(IBM zEDCも利用可)
- 暗号化機能を利用したファイル伝送(IBM Crypto Expressも利用可)
Model9構成

Model9活用例
オープンストレージでの活用例
DFSMSdssバックアップ機能と低廉なIAストレージ(クラウドストレージ)を活用することにより、システム間のデータ共有も容易になります。
DFSMSdssバックアップ機能と低廉なIAストレージ(クラウドストレージ)を活用することにより、システム間のデータ共有も容易になります。

Model9利用時のスタンドアロンDFSMSdssの実行例
①UI画面でバックアップしたデータを選択し、オプション"Prepare Stand-Alone Copy"を指定。対象データにIPLプログラムが付与される。

②HMC画面で起動元のネットワークとファイル格納ディレクトリを指定

導入効果
- 従来のバックアップ形態のスリム化
- データ保管先を任意のストレージへ置き換えることで、ハードウェアコストを削減
- テープ管理やバックアップのソフトウェアライセンスを統合することで、管理コストも削減
- ローコストなデータ保護対策
- データ保管先として多種のストレージを選択可能(SAN、NAS等の安価なオンプレミスストレージ、およびクラウドストレージ)
- システムボリュームバックアップは、データ保管先からスタンドアロンリストア可能
- バックアップ&リストアの効率化
- バックアップ/リストア処理は、全てModel9サーバーにて一元管理
- ネットワーク帯域の効率利用により、バックアップ処理時間を短縮
- 豊富な認定クラウドベンダー
- 認定クラウドベンダーの数が多く、任意のストレージを選択できるため、設計・構築・運用が容易
動作環境
Model9エージェント
OS
- z/OS V2R1以上
Java
- Java 8 64-bit SR5 FP16 以上 および JZOS のセットアップ完了済み
Model9サーバー
サーバー本体
- x86またはz/Linux、もしくは仮想サーバー
- 4コア以上
- 4GB以上のメモリー
- 1Gb以上のネットワーク帯域を利用
Linux distribution
- RHEL7以上
- SuSE12以上
- Ubuntu17以上
- インストール時はローカルadmin権限が必要
追加ソフトウェア
- dockerおよびunzip
Java
- JRE1.8 64bit
- z/Linux利用時は、IBM Javaが必要