XINFOはOS/390、z/OS上のIT資産を分析し、クロスリファレンスを実現するシステムです。PCのGUI機能を活かし、グラフィカルに情報を提供します。 XINFOは、システム変更時の影響分析を行う際に有効です。影響分析に要する工数を従来のものから大幅に削減し、削減された工数は十分なテスト時間に充てることができます。また、経験年数に依存していたノウハウ(影響分析力)をXINFOデータベースに統合、管理することが可能になります。これにより、データベースは適宜更新&蓄積されます。 XINFOは、簡単な操作で調査・分析を行なうことが出来ますので、新人教育(OJT)のアシスト・ツールとしても効力を発揮します。
主な特徴
XINFOは本番バッチジョブに対するIS(Information System)です。様々なITシステムに対してアクセスすることができ、クロスリファレンスを作成します。
- 様々なデータ入力に対してのオープンシステムです。ISPFダイアログ・マネジャーとWindowsのGUIを使用します。
- 共通のウィンドウを、全てのサブシステムに対して提供します。
- インテリジェントなリポジトリをDB2またはORACLEに作成します。
- JCL、SMF、DB2、IMS、TWS、CA-7、CA-Scheduler、ZEKE、Control-M、A-AUTO、COBOL、PL/I、CA-1、RMM、およびその他を解析します。
- XINFOを使用するに当たり、プログラミングやSQLの知識は必要ありません。
- グラフィック表示に加えて、テキストベースのデータを提供します。
- 様々な種類のグラフをプリンター、またはプロッターで出力します。
主な機能
XINFO PC Client JCLやSMFおよびスケジューラー情報にアクセスして、グラフィカルに表示します。どのPCからでも簡単にXINFOにアクセスでき、TSOセッションは必要ありません。また、同時に複数の windowing、printing、zoomingが行えます。クライアントとサーバーはTCP/IPで接続します。
ISPFインターフェイス XINFOのISPFダイアログ・マネジャーは、前もって定義されたパネルから選択条件を投入することができるので以下のような多くのメリットをもたらします
- ユーザ定義情報は必要ありません
- トレーニング時間はわずかで済みます
- トータル・コストの削減が図れます
- 他のISPF tools(Listcat、 Browse等)と整合性を持たせて使用できます
SMFバーチャート ジョブの実行履歴をわかりやすいバー・チャートで表示します。色は簡単にカスタマイズでき、エラーがあったジョブを別の色で表示することも可能です
- 各ジョブ毎に稼動開始時刻と終了時刻の表示
- 成功したジョブ、そうでないジョブの判別
- 各ジョブ毎の待ち時間 ├定時間内の稼動ジョブ数 ├定時間内のエラージョブ数 └定時間内の待ちジョブ数
Job Net Plan スケジューラー情報(OPC、CA7、Control-M、A-AUTO、ZEKE、その他)を解析し、ジョブと依存(稼動条件)をクリアな方法で表示します。スケジュール情報はNet Planとして簡単に理解できる形で表示されます。またシンボルは簡単にカスタマイズできるので大変便利です。ネット・プランは1つの図として表示されます。
- すべてのジョブの重要なフィールド
- すべての先行ジョブ
- すべての後続ジョブ
- すべてのジョブの接続情報(内部および外部依存)
データセット フローチャート XINFOはJCLを解析し、データセットとプログラムの関係をクリアに表示します。そしてJCLはフローチャートとして表示されます。すべてのシンボルおよびラインはカスタマイズが可能で(例:背景色、フォントおよび色、その他等)、一目でわかるフローチャートが生成されます。
- ステップ
- プログラム
- データセット
- DD文
- DISPパラメータ
JCLエクスプローラー JCLエクスプローラーはネットプラン図およびデータセット・フロー図へのすばやいアクセスを、マウスをクリックするだけの簡単操作で可能にします。バッチジョブにおける次のような重要な情報を簡単に表示することが可能です。
- ジョブ
- 依存
- プログラム
- データセット
ソースの解析 XINFOは、本番データだけでなく、プログラム・ソースをも解析します。その機能により運用管理者だけではなく、プログラム開発者、アプリケーション管理者との間の問題や、疑問にも簡単に答えることができます。
- どのプログラムがどのサブ・プログラムを呼んでいるか?
- どのコピーメンバーがどのプログラムに含まれているか?
- 指定されたDB2テーブルにどのプログラムがアクセスしているか?
- ダイナミックSQLを使用しているプログラムはどれか?
A-AUTO スキャナ XINFOのA-AUTOスキャナでは、以下3種類のフローが描画可能です。
- ネットマスタ:ジョブフロー
- ネットマスタ:ネットワークフロー
- サブスケジュールマスタ:ネットワークフロー
TWSスキャナ XINFO TWSスキャナは、TWSデータベースにある適用業務、ワークステーション、カレンダー、ピリオド依存関係、特殊資源、TWS変数、OI、ETT、CP、LTP、ジョブヒストリーの定義情報をテーブル化し、情報提供します。
導入効果
- システム変更時の影響分析にかかる工数を削減。
- バッチウィンドウを縮小できます。
- ディスク・スペースの利用状況調査、バッチ処理の稼働状況などを円滑に調査・分析できます。
動作環境
ホスト環境 OS: z/OS全リリース
クライアント環境 OS:現在Microsoft社がサポートしているWindows OS
DB2環境 DB2:DB2 V6以上